一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー
(第5回)体育教師夢見た中学・高校時代
スポーツを職業にするために
AYAさんの生い立ちをもう少し紹介しておこう。
小学6年の時に、体育の先生になりたいと決めたAYAさんは、その目標に向かって、きちんと計画を立てて実行し、夢を着実に実現している。
「まず中学と高校で、個人スポーツと団体スポーツをやろうと決めました。多くの人は一つのスポーツをずっと続けたいと思うのでしょうが、私は教師になるために、個人と団体の両方を経験しておきたかったのです。中学では陸上部、高校では身長の高さを生かしてバレーボール部に入部しました。陸上部ではハードル、走り高跳び、走り幅跳びをやり、区大会で入賞しました。個人スポーツからは自分との闘いがいかなるものなのかということを学びました。高校のバレーボール部では、自分のミスは全員の責任、他人のミスは自分の責任にもなること。一つの勝利を皆で勝ち取っていく素晴らしさがあることを学びました」と振り返る。
高校の体育では、ダンスか柔道かを選択する授業があった。たいていの女子はダンス、男子は柔道を選択するが、AYAさんは女子で一人だけ、柔道を選んだ。理由は「ここでやらなかったら、もう一生のうちにやることはないだろう。このタイミングで柔道の楽しさを知っておこう」と思ったからだ。柔道場があり、柔道部がある環境は確かに少ない。両親に道着を買ってもらい、さらしを胸に巻いて、男子とともに柔道の授業を受けた。
(2018/05/22 10:45)